その手であなたを支え
『あなたは主を避け所とし、いと高き者をすまいとしたので、
災いはあなたに臨まず、悩みはあなたの天幕に近づくことはない。
これは主があなたのために天使たちに命じて、あなたの歩むすべ
ての道であなたを守らせるからである。彼らはその手で、あなた
をささえ、石に足を打ちつけることのないようにする』。
(詩篇91篇9-11節)
この詩篇の91篇1節に『隠れ場に住む人、全能者の陰にやどる
人は主に言うであろう。「わが避け所、わが城、わが信頼しまつ
るわが神」』とあります。また4節には『主はその羽もって、あ
なたをおおわれる。あなたはその翼の下に避け所を得るであろう。
そのまことは大盾、また小盾である』とあります。つまりどんな
ときでも神を避け所として信頼していくならば、「あなたをかり
ゅうどのわなと恐ろしい疫病から助け出される」というのです。
また5節に『夜の恐ろしい物をも、昼に飛んでくる矢をも恐れる
ことはない」とあります。それは神が天の使をもって守ってくだ
さるからです。
そして『たとい千人はあなたのかたわらに倒れ、万人はあなた
の右に倒れても、その災はあなたに近づくことはない』(7節)
とあります。それは『主は避け所とし、いと高き者をすまいとし
たので、災はあなたに臨まず、悩みはあなたの天幕に近づくこと
はない』とあるとおりです。ですから、わたしたちはどんなとき
にも全能者の陰にやどり、神を避け所としていくことが大切です。
ここに『主があなたのために天使たちに命じて、あなたの歩む
すべての道であなたを守らせられるからである』とあります
が、なんと力強い言葉ではありませんか。
こんな話があります。ある人が山を登っていたとき、足を滑ら
せて谷底に真っ逆さまに落ちましたが、途中で木の枝にひっかか
って不思議に命拾いをしました。そのとき、その人はたいした怪
我もなく「運がよかった」と喜びましたが、それから数日後に夢
を見ました。その夢はこの間、谷底にまっ逆さまに落ちたのと全
く同じ夢だったのです。ただ違ったのは木の枝にひっかかる前に
天使が両手を広げて抱き留めてくれていたのです。そこでその人
は自分は運がよかったのではない、自分の見えないところで神が
救っていてくれたことを悟ったのです。わたしたちも今日までい
ろんな所を通されたかもしれませんが、無事でこられたのは、運
がよかったのではなく、神がわたしたちの見えないところで守っ
ていてくださっていたからです。
3年前の11月13日に、わたしは裏山で遭難をして一命を落とす
ところでした。紅葉を見ようと森林植物園に妻と行きました。神
戸電鉄で北鈴蘭台まで行き、そこから徒歩で植物園に行き、途中
コンビニで買った弁当を食べ、それから修保ヶ原を経由して下山
をしていました。ところが再度参道の途中の少し急な坂で足が止
まらなくなりました。このままこけたら大怪我をすると、山の崖
縁に体当たりをして身体を止めようとしたのですが、撥ね飛ばさ
れて隈にある側溝の中に落ちて気を失ってしまいました。妻の話
では頭からかなりの出血があったそうです。
どのぐらいの時間が経過したのでしょうか、意識を回復したと
きには、妻が携帯で呼んだ救急車が来て隊員が下まで降りてきて
くれていました。そして更に気がつくと空にはヘリコプターがホ
バリングをしていました。わたしが車の入れないような林道で怪
我をしているので、ヘリコプターで救出をして病院まで運ぶため
でした。わたしはかすかな意識の中で、こんなので運ばれたらた
いへんだと「もう大丈夫だから」と言って帰ってもらいました。
その後、薄れていく意識のなかで、自分は今救急車で運ばれて
いるんだと悟りましたが、運ばれた先は日赤病院で緊急治療室で
した。頭を八針縫い、CTをとって、「もう帰ってもいい」言われ
て帰されました。わたしはこの歳になるまで一度も入院をしたこ
とがありませんでしたので、こんどは覚悟をしていましたが肩透
かしをくったようでした。
あれから2年半、今日まで元気に生かされていることを感謝し
ています。よくTVドラマで階段から落とされて頭から血を流して
死んでいる場面を見ると、あのときもう少し当たり所がわるかっ
たら、わたしはあれが人生の最後の日になっていたかも、と考え
ることがあります。あれから2年半、あの日がわたしの人生の折
り返し点だと思っています。そして、いまはおまけの人生だと考
えています。しかし、あの危険なときに聖書のみ言葉のように神
が天使を送って支えてくださったと信じて感謝しています。
『あなたは主を避け所とし、いと高き者をすまいとしたので、
災いはあなたに臨まず、悩みはあなたの天幕に近づくことはない。
これは主があなたのために天使たちに命じて、あなたの歩むすべ
ての道であなたを守らせられるからである。彼らはその手であな
たをささえ、石に足を打ちつけることのないようにする』
(91篇9-11節)
その他に神はわたしたちの見えないところで守ってくださいま
す。5歳のときの神戸大洪水のときにも、戦時中に米軍の戦闘機
に撃たれたときも、また高校生のときに自転車でタクシーに激突
しそうになったときも、いつも神はわたしを守っていてくださっ
たのです。そして1995年の阪神淡路大震災のときもタンスの下
敷きになりましたが不思議に守られました。 (Feb,12,2012)
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