道 は 必 ず 開 か れ る
『それから、パウロは会堂にはいって、三ヶ月のあいだ、大胆
に神の国について論じ、また勧めをした。ところが、ある人た
ちは心をかたくなにして、信じようとせず、会衆の前でこの道
をあしざまに言ったので、彼は弟子たちを引き連れて、その人
たちから離れ、ツラノの講堂で毎日論じた。それが二年間も続
いたので、アジヤに住んでいる者は、ユダヤ人もギリシャ人も
皆、主の言葉を聞いた』。 (使徒行伝19章8節)
今日は「道は開ける」と題して話ます。わたしたちはその人生
でいろんなかたちで壁にぶちあたることがあります。しかしその
壁は必ず開けますので、神を信じて祈っていけばいいのです。コ
リント前書4章8節に『せん方尽きても望みを失わず』(文語訳)
とありますが、これは口語訳では『途方にくれても行き詰まらな
い』とあります。それは、わたしたちの信ずる神は「万事を益と
なるようにして下さる」(ローマ書8章28節)お方だからです。
このところは、パウロの「第三回伝道旅行」のとき、エペソで
の出来事でした。彼らははじめはユダヤ人の会堂で伝道をしてい
ました。ところが三ヶ月ほどたったころに、突然、その会堂から
追い出されてしまったのです。それはパウロが説教のなかでイエ
スについて語ったとき、つまりイエスの十字架と復活について語
ったとき、彼らは自分たちの信仰と異なるものであることに気が
ついたのです。勿論、彼らもメシヤ(救世主)の来臨も信じてい
ましたが、このイエスがメシヤ(救世主)だとは信じられなかっ
たからです。
突然、会堂を追い出されたパウロたちは途方に暮れました。そ
して導かれたのがツラノの講堂でした。ここは哲学の学校でガラ
テヤ地方の優秀な学生が集まっていました。そしてその地方は気
候風土から午前11時ごろから午後4時ごろまで授業を休んで午睡
をするので、学校の授業の休みの時間でしたので、その時間を借
りて集会をしたのです。ところが「アジヤに住んでいる者は、ユ
ダヤ人もギリシャ人も皆、主の言葉を聞いた」とあるように、哲
学の学生たちが集会に出て熱心にパウロの語る福音を聞いて信仰
に入ったのです。そして彼らは卒業した後には、各々自分たちの
郷里に帰って伝道をしましたのでガラテヤ地方の各地に教会が誕
生したのです。ユダヤ人の会堂を追い出されたときは途方にくれ
ましたが、パウロが神に祈ったときに道が開けて、かえって良い
方向に導かれたのです。
このように八方塞がりのような状況でも神を信じて祈ってい
けば、不思議な方法で道を開いてくださいますので、どんなと
きも諦めないでいくことが大切です。『せん方尽きても望みを
うしなわず』です。
コリント前書10章13節『あなたがたの会った試練で、世の常
でないものはない。神は真実である。あなたがたを耐えられな
いような試練に会わせることはないばかりか、試練と同時に、
それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである』
とあります。この「逃れの道」とは出口のことだと言います。
どんな長いトンネルでも必ず出口があります。出口のないトン
ネルはありません。ですから、どんな問題をかかえていても
神を信じて祈ってください。神は必ずわたしたちを出口に導い
てくださいます。
こんな話があります。サムエル記上23章28節『そこでサウル
はダビデを追うことをやめて帰り、行ってペリシテびとに当っ
た。それで人々は、その所を「のがれの岩」と名づけた』。と
あります。これはダビデがソウル王から命を狙われていたとき
のことです。王はダビデを生かしておくと将来、自分のために
よくないと考えて、ダビデの命を狙ったのです。そのために彼
は点々と逃亡を続けなければなりませんでした。またソウル王
の追撃は厳しくいくたびも死の覚悟をしなければなりませんで
した。
そしてこの場面は、ダビデがマオンの荒野にいることを知っ
た王が、王自ら軍隊を率いて来てダビデたちを取り囲んだので
す。ダビデにはわずか六百の兵隊しかありませんでしたので、
まさしく「風前の灯火」と言った状況でした。そしてダビデも
自分の最後を覚悟しなければならないほどでした。ところが神
は不思議な方法でダビデを守られたのです。
早朝、いざ決戦というときに、国元からソウル王のところに
伝令がきてペリシテ軍がイスラエルの国境を侵犯をしてきたこ
とを知らせてきたのです。そこでサウル王は国境の守りのため
に兵を引いたのです。ですからダビデは寸前のところで助かり
ました。これは神がダビデを助けるためにペリシテ人を動かさ
れたのです。そこでダビデはそのところを「逃れの岩」と名づ
けて神に感謝をしました。
詩篇31章21節に『主はほむべきかな、包囲された町のように
わたしが囲まれたとき、主は驚くばかりに、いつくしみをわたし
に示された』とありますが、これはダビデがマオンの荒野で危機
一髪のところを救われたことを感謝をして歌った詩篇です。
(Sep,09,2012)
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