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2018年9月2日

祈りつづけなさい  

 

『絶えず祈と願いをし、どんな時でも御霊によって祈り、そのために目をさましてうむことがなく、すべての聖徒のために祈りつづけなさい』(エペソ618節)

 

 

 921日で父が召されて22年になります。そこで今日は父を偲んでお話しします。

このみ言葉は父の最も好きな聖句でした。そして生涯、み言葉のような人生を送りました。

文語訳では「祈りてうまざるべし」とあります。

そこで、今日は「祈り」について話します。祈る生活はクリスチャンの信仰の基本です。わたしたちが恵まれた生活、また勝利の生活を送るためには不可欠なものです。クリスチャンでなくても神仏に祈ります。その祈りは、家内安全、無病息災、商売繁盛、学業成就、交通安全といった自分中心の祈りであることが多いのです。

 

 しかし、クリスチャンの祈りは願い事だけではなく、神との霊的交わりのときです。

また霊的力の充電のときです。そして、霊的魂を充分に充電していると、力強い人生を送ることができるのです。イエスでさえ祈りのときを大切にしておられました。

 

 マタイ福音書1422節以下に、「それからすぐ、イエスは群衆を解散させておられる間に、しいて弟子たちを舟に乗り込ませ、向こう岸へ先におやりになった。そして群衆を解散させてから、祈るためひそかに山へ登られた。夕方になっても、ただひとりそこにおられた」とあります。

 

 これは、五つのパンと二匹の魚で五千人の人たちを養われたという、スケールの大きな奇跡をされた後、弟子たちを舟に乗せて向こう岸へ先におやりになり、また群衆を解散させて後に、イエスはひとりで山にのぼられました。これは神との霊的交わりをして霊的力の充電のときだったのです。イエスのような方でも、神と交わり霊的力の充電のときをもたれたので、この後も力強い働きをすることができたのです。

 

 車にはバッテリーがあり、その力でエンジンを始動することができるのです。ところが、エンジンが始動すると、その力でふたたび充電するのでエンジンはいつでも元気に働くのです。わたしが昔、父を乗せて四国に行こうとしましたら、しばらく走っていますと、すぐにエンジンが止まってしまうので、エンジン部分を調べてみると、エンジンと発電機をつなぐベルトが切れていたのです。そこで修理工場に入れてベルトをつけてもらいましたら、今度は元気に動いてくれました。わたしたちも神とのベルトが切れていると霊的バッテリーが充電できなく、力強い人生を送ることができません。どうぞ、皆さんも力強い人生を送りたいと願うならば、神とのベルトをしっかり締めてください。

 

 イザヤ書4029節以下に、「年若い者も弱り、かつ疲れ、壮年の者も疲れはてて倒れる。しかし主を待ち望む者は新たなる力を得、わしのように翼をはって、のぼることができる。走っても疲れることなく、歩いても弱ることはない」とあります。「壮年の者も疲れはてて倒れる」とありますが、なぜ働き盛りの人が、疲れはてて倒れるのでしょうか。それは霊的力の充電を怠るからです。ですから皆様も、いつも神に近づいて祈り、霊的力の充電のときを大切にしてください。そうすれば、走っても疲れることなく歩いても弱ることがないばかりか、力強い人生を送ることができるのです。そして日曜日の礼拝はわたしたちの霊的力の充電のときです。

 

 宗教改革者マルチン・ルターが言った有名な言葉があります。それは「忙しければ忙しいほど多くのときを祈りに費やさなければならない」。忙しいときは霊的魂が滅びるときです。そんなときにサタンが働くのです。ですから、忙しいときは霊的魂の危険なときです。ですから、忙しいときこそ神に近づいて礼拝を守り、そして祈って充電をしなければなりません。

 

 ルカ福音書1038節以下に、イエスに文句を言ったマルタのことが書いてあります。

ある日、ベタニヤ村のマルタ、マリヤの家にイエスの一行が訪ねました。そこで姉のマルタは懇ろに接待をしようと台所で働きましたが、客人はイエスと十二人の弟子たちでしたから大変でした。そこで妹に手伝ってもらおうと探したら、イエスの側で恍惚とした顔で話を聞いていました。それを見たマルタは心を取り乱し、イエスに文句を言ったのです。「主よ、妹がわたしだけに接待をさせているのを、なんともお思いになりませんか」。これは妹に言う言葉です。それをイエスにぶつけたのは、マルタの八つ当たりです。わたしたちも祈らないでいると、魂が乱れて失敗してしまいます。

 

 最後に、レビ記613節「火は絶えず祭壇の上に燃え続かせ、これを消してはならない」。わたしたちの信仰の火を消すようなことがあってはなりません。霊的火が消えるとサタンが近づいてくるからです。また「祭司は朝ごとに、たきぎ(薪)をその上に燃やし」とあります。この薪は祈りのことです。薪を絶やさないように、祈りを絶やさないようにすることが大切です。

2018.9.2